急減している太平洋クロマグロの資源回復のため、水産庁が漁獲量を来年以降、50%削減する方針を固めました。
水産庁は、未成魚と呼ばれる3歳以下の太平洋クロマグロの漁獲量を来年以降、2002年から2004年の平均に比べて50%削減する方針です。太平洋で水揚げされるクロマグロのうち、ほとんどが未成魚で、安い刺し身としてスーパーなどに流通しています。未成魚の取り過ぎにより、産卵可能なクロマグロの資源量は過去最低の水準に近づいています。そのため、去年、国際会議で2014年の未成魚の漁獲量を15%以上削減することを決定しました。ただ、専門家の調査によりますと、15%削減を10年続けても十分な資源回復には至らないことが分かったため、更なる削減に踏み切ることにしました。
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