経済

2014年7月29日 11:48

うなぎ今後どうなる… 養殖業者を届け出制へ

2014年7月29日 11:48

広告

 食文化の伝統が危機にさらされています。ニホンウナギが先月、絶滅危惧(きぐ)種に指定されました。養殖用の稚魚「シラスウナギ」の今年の漁獲量は去年に比べて倍増しましたが、これまでの乱獲の影響で、国内では50年前の1割以下です。このため政府は、養殖業者を届け出制にしてシラスウナギ漁の管理体制を強化します。手が届かなくなりつつあるうなぎは今後、どうなるのでしょうか。

 (経済部・大倉瑶子記者報告)
 都内のうなぎ専門店には、太陽が照り付ける暑さのなか、70人以上が列を作って並んでいます。そして、お店の中では、休む暇なくお店の方がうなぎを焼いています。ただ、先月、ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されました。その影響もあり、「今年、食べないとうなぎを食べられなくなるんじゃないかと思って慌てて来ました」と話すお客さんも多くいます。
 客:「これから先、もし不足になると食べる側も少し考えて食べるようになるのかな」「食べられなくなっちゃったら寂しいです」
 ただ、今年はウナギの稚魚の漁獲量が去年の2倍に増えました。
 「目黒 八ッ目や にしむら」松本裕美さん:「(Q.今年の漁獲量増加をどうとらえている?)今年は価格も変えずにお客様に提供できて本当にほっとしているんですけど、これからのことを考えると、やはりウナギが激減していくってことは心配の種ですね、すごく」
 今、国内では、ウナギの養殖業はこれまで誰でも自由にできたのですが、政府は養殖業者に届け出を義務付け、さらに許可制にして生産量を調整する方針を決めました。今後もうなぎを食べ続けられるよう、資源管理を徹底するとしています。

広告