全米でのエアバックのリコールを受けて、自動車部品大手のタカタは、2014年度の通期の連結決算が295億円の最終赤字となりました。
タカタの連結の売上高は円安による為替差益の影響もあり、6428億円と前の年度に比べて15%の増収でした。また、アメリカやアジア、日本で増益となり、本業のもうけを示す営業利益は329億円と25%の伸びとなりました。しかし、リコール費用などで586億円の特別損失を計上したことで、最終損益は295億円の赤字となり、年間の配当を無配としました。2015年度の見通しについては、連結の売上高が9%増の7000億円、最終損益は200億円の黒字と発表しました。しかし、リコール費用については合理的な算出ができないとして、見通しには盛り込んでいません。訴訟などのリスクも認識しているとしていて、今後、さらなる費用が発生する可能性があります。
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