ANAかデルタか…スカイマークの支援企業、まもなく

　ANAかそれとも世界最大手のデルタか。スカイマークのスポンサーを決める投票が5日に行われますが、可決には債権者数と債権総額の両方で過半数の賛成が必要です。数ではANAによる支援案が有利とみられますが、債権額ではともにギリギリ過半数に至らず、2つの案ともに否決される可能性もあります。

　債権者数ではANAが過半数を獲得する見込みです。問題は債権総額で、最大の債権者であるアメリカの航空機リース会社がデルタの支援案を提出しているため、鍵を握るのは2位から4位の大口債権者です。エアバスがANA案に賛成する見通しですが、残りの2社は議決権を分割し、デルタ案にも票を入れるとみられます。ある関係者は「ANAが50.1％で僅差で勝つ」と票読みしていますが、ANAの幹部は「下駄（げた）を履くまで分からない」と慎重な姿勢で、ギリギリの攻防となっています。午後に開かれる債権者集会で採決されます。もし、両方の案が否決されれば、2カ月以内に再投票となり、再建計画が大きく遅れることになります。