経済

2016年1月13日 19:07

住友商事、ニッケルで770億円損失 中国減速要因

2016年1月13日 19:07

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 総合商社大手の住友商事は、中国の景気減速を背景としたニッケル価格の下落により、770億円の減損損失が発生する見込みだと発表しました。

 住友商事・猪原弘之副社長:「中国経済、かつては過度に期待が膨らみ、今はひょっとしたら過度に悲観的になっている」
 住友商事は、アフリカのマダガスカル共和国で行っているニッケル事業について、収益性が悪化したことから約770億円の減損損失が発生する見込みになったと発表しました。中国の景気減速で需要が減り、ニッケル価格が下落したことが主な要因だとしています。また、これ以外にも資源関連で減損損失を計上する可能性があるとして、2300億円と見込んでいた2015年度の連結の純利益を「未定」に修正しました。住友商事は2014年度の通期の連結決算で、アメリカのシェールガス事業などで約3100億円の減損損失を計上し、731億円の最終赤字となりました。世界的な資源価格の下落で2015年度も業績に影響が出る見通しです。

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