経済

2016年4月15日 00:32

井阪隆一氏が次期社長に セブン&アイHD

2016年4月15日 00:32

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 「流通のカリスマ」と呼ばれたトップが突然、引退を表明したセブン&アイ・ホールディングスが、次期社長に井阪隆一セブン−イレブン・ジャパン社長を昇格させる人事案を固めました。

 セブン&アイは7日の取締役会で、セブン−イレブンの井阪社長を退任させる人事案が僅差で否決され、その人事案を主導した鈴木敏文会長が突然、引退表明する異例の事態となっています。関係者によりますと、社外取締役らが中心にまとめた人事案は、鈴木会長に近かった村田現社長を退任させる一方、鈴木氏が降ろそうとした井阪氏を社長として事実上のトップに据えて、経営体制を刷新させる内容となっています。セブン&アイは15日、社外取締役らでつくる指名・報酬委員会で人事案を決め、19日の取締役会で決議する見通しです。また、鈴木会長の退任によって、会長ポストは当面、空席にするということです。ただ、社内では、鈴木会長の考えに賛同した村田氏の退任などに反発する声もあるため、なお混乱が続く可能性もあるとみられています。

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