経済

ABEMA NEWS

2016年8月31日 09:05

“3年かけて”報告書 シンドラーエレベーター事故

2016年8月31日 09:05

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 10年前に起きたシンドラー社製のエレベーター死亡事故で、消費者事故調が調査報告書を国土交通省に提出しました。

 消費者事故調・持丸正明委員長代理:「時間がかかったことは申し訳ない」
 10年前、シンドラー社製エレベーターを使用した男子高校生が挟まれて死亡する事故が起きました。遺族の依頼を受け、消費者事故調が3年かけてようやく30日に報告書を国交省に提出。事故原因として、ブレーキ部分の摩耗や保守管理が不十分だったと指摘しました。また、エレベーターの戸が開いたまま走行するのを防ぐ戸開走行保護装置の推進などを求めましたが、義務付けは入りませんでした。
 消費者事故調・持丸正明委員長代理:「国土交通省さんがどういうアクションをして、この後、どれだけ加速的にそれが進んでいくかというのを注視したい」
 この装置は国内のエレベーター約70万台のうち、まだ数%しか設置されていないということです。この後、会見した遺族は義務化を求めました。
 遺族・市川正子さん:「気持ちはエレベーターを安全にしたい、二度と同じような事故を起こさない。どのような形で安全につながっていくか、つながっていかなかった場合、義務化という言葉が次に出てくると思う」

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