コカ・コーラとキリンが提携へ 国内市場伸び悩み[2016/10/26 11:49]

 清涼飲料大手のコカ・コーラグループとキリンホールディングスが資本業務提携に向け、協議していることが明らかになりました。国内シェアで首位のコカ・コーラと4位のキリンビバレッジは配送などの物流や原料の調達などで連携を検討しているものとみられ、合意すれば今後、飲料業界全体の再編が進む可能性もあります。

 コカ・コーラとキリンは「資本業務提携の協議を進めていることは事実だ」と発表しました。具体的な提携内容は決まっていないとしていますが、製品の共同配送や原料や資材の共同調達で連携し、コスト削減を図りたい考えだとみられます。清涼飲料市場は少子高齢化などの影響で国内の市場が伸び悩んでいて、サントリー食品インターナショナルが日本たばこ産業の飲料の自動販売機事業を買収するなど再編が進んでいます。このため、コカ・コーラとキリンは提携によるコスト削減によって、価格競争などの消耗戦から脱して競争力を強化したい考えです。

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