“シニア旅行”で消費↓カバー　三越伊勢丹の戦略

　三越伊勢丹ホールディングスは、高齢者向けの高級海外ツアーを扱う旅行会社を株式公開買い付けで夏ごろまでに完全子会社化すると発表しました。

　三越伊勢丹ホールディングスが子会社化しようとしているのは、ヨーロッパを中心にライン川のクルーズツアーなどを展開する「ニッコウトラベル」です。ニッコウトラベルではほぼすべての顧客が60代以上の高齢者で、さらに70代が半数を占めているということです。個人消費の中心が「モノ」から体験を指す「コト」に変化し、百貨店消費が落ち込むなか、旅行業はシニア世代の需要拡大が見込まれることから、三越伊勢丹ホールディングスは成長戦略の一つに位置付ける考えです。取得総額は約36億円になる見通しです。