家計が保有する金融資産の総額が8年連続で増加し、年度末としては過去最高を更新しました。
日銀が発表した2017年1から3月期の資金循環統計によりますと、家計が保有する金融資産の総額は1809兆円となりました。前年同期比で増加するのは8年連続で、年度末としては過去最高を更新しています。現金や預金が2.3%増と大きく伸びたほか、株価の上昇を受けて投資信託などが増加しています。また、日銀が保有する国債等の残高は2017年3月末時点で過去最高の427兆円となり、保有割合は39.5%と4割に迫っています。ただ、日銀が去年9月に金融政策のターゲットを「量」から「金利」に変更したことで、前年比の増加幅は17.3%にとどまり、2013年に黒田総裁が異次元緩和を導入してから、最も低い伸び率となっています。
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