三菱マテリアル子会社 長期間・組織的に改ざんか[2017/12/28 17:02]

 三菱マテリアルの子会社による検査データの改ざん問題について調査委員会は、不正が長期間にわたって組織的に行われていた可能性を指摘しました。

 三菱マテリアルは、子会社の三菱伸銅と三菱電線工業による検査データの改ざん問題で、調査委員会の中間報告書を公表しました。報告書によりますと、三菱伸銅は、1990年代から検査データの改ざんを長期間にわたって行っていて、3人の取締役も問題を認識していながら取締役会に報告していなかったということです。不正の原因については、不適合品を処分することで発生する損失を回避する狙いや、事業への後発参入でシェア拡大を優先させたことなどを挙げました。三菱電線については、不適合品であっても合格品として扱うことができる許容値が記載されたリストをもとに不正が行われていたと指摘しました。また、問題発覚後に辞任した村田前社長が2013年ごろから不正を認識していた可能性があるということです。最終報告は2月末をめどにまとめるとしています。

こちらも読まれています