TPP(環太平洋経済連携協定)による関税の引き下げで、牛肉の輸入量が1.5倍に増加しました。
財務省が発表した1月の品目別の貿易統計によりますと、カナダやニュージーランドなどTPPが発効した6カ国からの牛肉の輸入量が前の年に比べて約1.5倍に増加しました。去年12月30日にTPP11が発効し、牛肉の輸入関税が「38.5%」から「27.5%」に引き下げられたことが背景です。
菅官房長官:「輸入業者が昨年12月の牛肉の輸入を控え、1月に繰り越したことが主な要因との報告を受けている。まだ発効して1カ月の統計結果であり、TPPの経済効果や影響の評価はこれから出てくるだろうと思う」
牛肉の関税は16年目に9%まで引き下げられます。関税引き下げで安い外国産牛肉が大量に輸入されると、国内の畜産農家の経営に影響が出る可能性もあります。
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