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2019年4月9日 16:56

新紙幣デザイン決定の舞台裏 専門の工芸官は約10人

2019年4月9日 16:56

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 20年ぶりに紙幣が一新されます。財務省は9日、1万円札などの紙幣の新たなデザインを発表しました。新デザイン決定の舞台裏について経済部・財務省担当の松本寛史記者の解説です。

 (Q.3人が新紙幣に採用された経緯は?)
 大臣から具体的に事務方に指示が出たのは今年1月といわれています。この3カ月間ぐらいで決まりましたが、今回は明治以降の偉人から選ぶという過去2回の考え方を踏襲していて、事務方が機械的に偉人を何人か選んで提案し、最終的にこの人と決めたのが麻生大臣。
 (Q.最終的には麻生大臣が決めたのか?)
 複数候補があるなかで、この人ということを麻生大臣が決めました。まさに、一万円札には財界人の渋沢栄一が選ばれていますが、同じ財界人というところで麻生大臣ならではなのかなという気もしました。
 (Q.他にも候補は当然いたのか?)
 我々も具体的に誰がいたかというのはまだ分かっていませんが、実際に候補はたくさんいたそうです。なぜなら、財務省としては色んな人物の肖像画を取り寄せています。というのも、お札を新しく作るにあたっては実際に肖像画を描いてそれを彫る作業というのが人の手で行われますが、作業専門の工芸官という人が印刷局には10人ほどいます。彼らは技術を磨くためにあらゆる人の候補になりそうな人の像画を取り寄せ、描いて彫り続けているということをやっています。
 細かい作業をやっているので実際、案ができてものができるまでに2年半ぐらいかかり、実際に印刷できるようになってもその後、民間で機械をちゃんと通るかとかチェックするのにまた、2年半かかるということで合わせて5年の準備期間がいるといわれています。

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