映画「新聞記者」シンポジウム メディアに危機感[2019/06/22 02:00]

 28日に公開されるメディアと権力の在り方を現在進行形で描いた映画「新聞記者」のシンポジウムが開かれ、前の文部科学省事務次官の前川喜平氏がメディアに政治権力の支配が及んできたと危機感を示しました。

 前川喜平前文科事務次官:「メディアが権力を批判するどころか、権力の手先になっている。本来、国の権力から離れていなければいけない、自由でなければならない分野、それが教育とかメディアだが、その教育やメディアの分野にまで事実上の権力が及んできて、国家権力が、政治権力の支配が及んできて、それは非常に怖いことだと思っている」
 前川氏はこのように述べ、最近のメディアの状況に強い懸念を示しました。また、新聞労連の南彰委員長は今の官房長官会見の現状を明らかにしました。
 新聞労連・南彰委員長:「記者に対してとにかく排除したい、質問の数を制限し、順番を後回しにし、さらには妨害行為を繰り返して、政府見解と反するものを質問したら事実誤認と妨害行為を徹底的にやってきた」
 映画「新聞記者」のモデルとなった東京新聞の望月衣塑子記者は、メディアが自らの存在意義を問わなければならないと強調しました。
 東京新聞・望月衣塑子記者:「権力とメディアが記者クラブのなかで一体化してるんじゃないかという疑いで多くの人に見られ始めていると危機感を感じている。記者たちは権力とどういう位置関係に立ち、市民や国民のために一体どういう情報をつかんで何を発信していくべきか、そもそもの存在意義、メディアとは何なのかという原点に立ち返らないといけない」