メディアと権力との関係を問いかけた映画「新聞記者」のイベントが開かれ、河村光庸プロデューサーと藤井道人監督が対談し、この映画を制作した秘話を語りました。
藤井道人監督:「(河村プロデューサーが)しつこくて、しつこさに感謝しているんですけど。政治に興味はない、政治から逃げるのは民主主義を放棄してると言われた時に、最初は分からなかった。今は本当にやってよかったな」
河村光庸プロデューサー:「新聞は正々堂々と一方の現在の状況を正確に伝えていくという大変な役割をしている。何かやるとやばいのではとか、何か圧力が加わるのではないかとか見えないものを怖がってやってるしかすぎなくて、私は自信を持ってこれをやってもいいと。この映画を完成できてうれしい」
映画「新聞記者」は、1人の新聞記者の姿を通してメディアが政治権力にどう対峙するかという現在進行形の課題がテーマとなっています。真実を追及するなかで、政治権力から追い詰められ、記者はもがき、協力者は理想と現実の間で揺れ動く、その姿をフィクションとして描いています。藤井監督は、2人の主役、シム・ウンギョンさんと松坂桃李さんの実力を語りました。
藤井道人監督:「シムさんは、様々な涙をコントロールできる、感情から出たものだが、彼女は涙でつなげて来たんですよね。松坂さんが答えの出ない感情を表情一つで表してくれた、その2つの表情にとても感銘を受けて気に入ってるシーンです」
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