日産自動車が今年度初めての決算を発表しました。業績が大幅に悪化し、1万人を超える人員削減を行います。日産本社前から報告です。
(経済部・平元真太郎記者報告)
日産は5月に4800人の人員削減を発表していましたが、今回、大幅に上積みして1万2000人を超える削減をすると発表しました。
日産自動車・西川廣人社長:「ライン・工場の停止、能力削減を進めていく予定。1万2500人に相当する能力の調整、削減になる」
日産の4月から6月の純利益は前の年の同じ時期より9割以上、落ち込んで64億円でした。ゴーン前会長が力を入れたアメリカ市場などで販売が減ったためです。業績を早期に回復させるために人員削減のほか、車種を1割減らします。ただ、大幅な人員削減について「本丸のアメリカに切り込めていない」という指摘もあります。大規模なリストラはゴーン前会長による拡大路線のツケを払うという形でもありますが、緊張状態が続くルノーに対して発言力を高めたいという狙いもあります。
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