招き猫の「たらふくもなか」がお取り寄せでヒット![2021/07/26 07:30]

 都内のある和菓子店が作る「もなか」がこの春、テレビのドラマに登場。売り上げは去年の2倍以上になっています。きっかけは何だったのでしょうか。

 東京・錦糸町生まれの和菓子「たらふくもなか」。

 ちょっぴりわがままなボディーには白小豆といわれるレアなあんこがたっぷり。

 金運を呼び込む招き猫といえば「小判」。

 でも見当たりません。

 不憫に思った店主がしっぽに巻いてくれました。

 70年続く和菓子店なのにこの緩さ。どうなっているのでしょうか。

 御菓子司白樺店主・根本幸治さん(41):「ちょっとふざけたモチーフかなと迷ったんですけど、おめでたい時にお客様に使って頂けるようなお菓子を作ろうと考えた時にアイデアとして出てきたのが『ぽっちゃり招き猫』」

 根本さんは和菓子店「白樺」の3代目です。

 6年前、サラリーマンを辞めて店を継ぎました。

 すぐに開発したのがこの「たらふくもなか」でした。

 猫はサラリーマン時代の伝手で知り合ったデザイナーが何気なく描いたもの。

 そして「日持ち」にこだわり、製造から7日間に設定。

 このことが後にドラマの制作スタッフの目にとまる一因となりました。

 御菓子司白樺店主・根本幸治さん:「特に何かコネクションがあったとかではなくて『ちょっと可愛らしくて人気でなかなか手に入りづらいもなか』という設定のもなかを制作スタッフの方が探していて、インターネットなどで探して目を付けて下さって声を掛けて頂きました」

 「たらふくもなか」は発売当初、意外にも猫の雑誌に取り上げられるなど存在だけは全国区に。

 しかし、店の商品は団子や大福など日持ちしないものばかりで、今まで通販はやっていませんでした。

 根本さんは7日間食べられる「たらふくもなか」ならいけると判断。

 ネットでの販売に踏み切りました。

 知る人ぞ知る錦糸町のローカル和菓子が全国で愛される「ゆる〜い猫」になった瞬間です。

 白樺の通販を手掛ける会社の担当者は。

 BASE(株)PR・木村綾乃さん:「見た目はもちろんなんですけど味もおいしくて、ネットショップ上でも『映える』ことが大事なのですごく素敵なお店だと思います」

 御菓子司白樺店主・根本幸治さん:「ネットの通販の売り上げはどんどん拡大していって、リアルの店舗の客足が伸びないところを支える一つの柱にして育てていきたいと思う」

 招き猫の君にお願いする用は「商売繁盛」。

 いつの間にかちゃんと済ませてくれたみたいです。

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