働き方多様化で注目 大人の学び『リカレント教育』[2021/11/26 23:30]

福岡女子大学で16日、様々な事情でいったん仕事を離れた女性が学び直し、再就職をかけ、企業のドラフトを受けるというイベント『ウェルカムバックドラフト会議』が行われました。

そのなかの一人、岩本さん(41)は、人材紹介会社に勤務していましたが、結婚を機に退職。その後、子どもが生まれ、専業主婦として過ごしていました。しかし、仕事を離れ、約6年。

岩本さん:「出産してからずっと、社会から離れている感じがあって」

岩本さんが仕事復帰を目指すために選んだのが“学び直し”でした。今、学びなおし、いわゆる『リカレント教育』を受ける人は多く、その受け皿となる大学などのプログラムも増えています。

岩本さん:「ずっと子育てだけだったので、すごく新鮮でわくわくする気持ち」

岩本さんは大学で、変化した最新ビジネス事情やコミュニケーションスキルアップなどの授業を一日最大4時間、週に2日受けていますが、自宅に帰ると2歳と6歳、2人の子どもを持つお母さん。家での勉強時間は、家事の合間を縫ったわずかな時間だけです。

岩本さん:「子どもたちも、私がカレンダーに学校の日の印を付けていると『きょうはママ学校だね。預かり保育だね』と言うので、少しずつ家族も変わってきている」

文部科学省は、岩本さんのようにリカレント教育を受ける社会人を、今後100万人に増やす計画を掲げています。その対象は、女性だけではありません。

機動隊や捜査第一課などを担当した元警察官・中根寿浩さん(54)も、リカレント教育を望んだ一人でした。

中根寿浩さん:「毎朝5時に起きて、出勤する前に勉強する習慣をつけました。(仕事と勉強の)両立は容易ではなかった」

警察官だった中根さんが、リカレント教育を受けるキッカケとなったのは、警察官時代に目の当たりにした“外国人犯罪”。増加する外国人、居場所がなく増える犯罪。「彼らともっと上手く付き合えないのか」そんな思いで、7年前、仕事をしながら大学で経営学やリーダーシップ論などを学び始めました。

そんな、中根さんが第2の人生に選んだのが、行政書士。今の仕事の一つとして、外国人労働者をサポートするための書類作成なども行っています。

そんな中根さんが語る、学び直しの必要性。

中根寿浩さん:「30、40年前に学んだこと、それが今、通用するのかと言ったら、通用しないところがあると思う。将来的にみれば、きょうが一番若い。きょうから勉強すればいいと思う」

人生100年時代。定年延長、転職も当たり前の時代で、リカレント教育は必要なツールなのかもしれません。

そして、再就職を目指し、リカレント教育を受けた岩本さんも企業が興味を持ってくれたようです。

岩本さん:「今回“学んだ”ことで、可能性は広がったのかなと思います。ずっとやりたかったことが、さらに強くなって出てきた気がします」

こんな記事も読まれています