三井物産と三菱商事はロシア極東での天然ガス開発事業「サハリン2」について、資産価値を合わせて約2200億円引き下げたと発表しました。
両社の4月から6月までの決算では、サハリン2の資産価値について三井物産が1366億円、三菱商事が811億円の合わせて2177億円減額しました。
ロシアのプーチン大統領が事業の権利を新たに設置するロシア企業に移すという大統領令に署名したことで先行きの不透明感が増しているためです。
ただ、この引き下げは利益には直接、影響せず、状況次第では価値が変動する可能性もあります。
一方、両社の業績は資源価格の上昇などによって好調で、三井物産の純利益は前の年より43.8%増の2750億円、三菱商事は2.8倍の5339億円と、この時期としてはいずれも過去最高益でした。
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