トラブルが相次ぐマイナンバーカードを巡り、政府の個人情報保護委員会がデジタル庁への立ち入り検査を検討していることが分かりました。
マイナンバーカードを巡っては、医療情報や年金、銀行口座といった個人情報の漏洩(ろうえい)が相次いでいます。
こうしたなか、個人情報保護委員会は、公金受取口座のひも付け誤りについて、デジタル庁の「リスク管理及び対策ができていなかった」と指摘しました。
先月30日にはデジタル庁から報告書の提出を受け、さらに詳しく調べるため、立ち入り検査を検討しているということです。
委員会が立ち入り検査を検討していることについて明らかにするのは異例で、事案の重大性を重く見たとみられます。
河野デジタル大臣:「対応状況についての公表があったということは承知をしておりますが、現時点で何か決まっていることはございません。デジタル庁としては個人情報保護委員会の求めに応じて、適切に対応して参りたいと思います」
医療情報や年金を扱う厚生労働省や総務省に対しては、現在、政府が進めているマイナンバーに関する総点検の結果を待って、委員会が行政指導の必要性などを検討するとしています。
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