テレビ朝日では未来をここからプロジェクトの一環で気候変動などSDGs(持続可能な開発目標)企画をお伝えしています。29日のテーマは「働きがいも経済成長も」です。労働人口の減少などで深刻な人手不足が続くなか、自宅から複数の店でアルバイトをする新たな働き方を取材しました。
コーヒーでひと息つき、向かったのは自宅のテレワークスペースです。
東京に住むAさんは分身となる「アバター」を使って自宅などからリモートで接客のアルバイトをしています。
コンビニ大手がおととしから導入しているアバターによる接客。セルフレジで操作に困っている客などに声を掛け、手順を伝えるなどの役割を担っています。
客
「レジ袋どこ?」
アバター店員 Aさん
「レジ袋ご入用でしたら下のほうにつるしてあります」
客
「あ、本当だ」
「え?今これリアルタイムで対応してるの?」
Aさん
「そうなんですよ。リアルタイムでお話ししています。アバター店員といいます」
客
「すげぇ」
画面に映る8つのコンビニの店舗がAさんの勤務先。東京のほか大阪など全国に及びます。
Aさん
「(Q.アバターでの働き方をあえて選んだ理由)とにかく楽しそうだなって。いつもの自分と違う姿になって働けるというのがゲームの世界みたいですし、新しい働き方だなと思ったので」
ローソン 執行役員 月生田事業サポート本部長
「高齢者やあるいは障害のある方、小さいお子様がいてずっとは働けないけど、一部の時間を活用して働きたい方がまだまだいると思っている。実際にそういう人が働いている」
Aさんはフリーで別の仕事をしつつ、一日5時間、週4日勤務しています。
Aさん
「(通勤時間がなく)かなり時間の節約になる。(別の仕事も)在宅なので、アバターとうまく両立しやすいかなと」
コンビニ業界では、ロボットやAIの導入のほか、無人決済の店舗を展開するなど深刻な人手不足に対応する動きが広がっています。
月生田事業サポート本部長
「デジタル技術を活用して、新しい未来のコンビニエンスストアを目指してやっていきたい」
人が少ない深夜帯でも人目があるという防犯効果や、過疎化が進む地方への対応などデジタルを使いながら接客の効率化を目指していきたいということです。
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