円安加速、街の100円店襲う「経営立ち行かない」。タイ移住の日本人夫婦も悲鳴
グッド!モーニング
[2024/04/22 12:24]
あらゆるものの値上げが続くなか円安が再加速し、庶民の味方である100円ショップにも影響が出始めています。
■「100均」大打撃…種類が減少、サイズも小さく
「(Q.昔から100円ショップに?)20年前から来ている。メモ用紙とか、ジュースも買っているよ」
「乾電池とかさ、今も100円で買える物がいっぱいあるじゃない。そういう物をちょこっと」
値上げが相次ぐなかで、食品から生活用品までお得に購入することができる100円ショップ。物価高でも変わらない庶民の救世主…のはずでしたが、異変が起きています。
「これだけですよ、これだけ。このサイズは他にないと思う。100円で売っている所はないと思う」
「(Q.今まではもう少しあった?)もっといっぱいあった、全部下まで」
壁一面にカップ麺が置かれていたというコーナー。今は下半分に、ポリ袋が陳列されています。さらに他の商品も…。
「プラスチックの手提げ(容器)。これの大きいやつが、そういう系統はなくなっていますね。折り紙ケースくらいしかない。CDケースとか前はあったんですけど、小物入れ」
「(Q.100円じゃきかなくなっている?)できないんですよね」
100円にこだわり続けて25年。海外で製造する商品が多いため、この円安で大打撃を受けています。
「(製造元が)中国から東南アジアに進んでいってますから、円安っていうのは原材料費が高騰してる以上厳しいのかな。どんどん値上げが続いていますね」
魚などたくさんの種類があった缶詰は、今やあずきのみ。老眼鏡の種類も減りました。客の意識にも変化があるといいます。
「お客さんが食品(の値段)が上がっているから、買い控えしちゃうんで、不要な物は買わないような感じ。これ以上厳しくなったら、やっぱりできないというか」
「(Q.経営自体?)やめると思います」
もはや経営が成り立たなくなるほどの円安です。
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■GWの国内旅行“困難に” ホテル満室続出■GWの国内旅行“困難に” ホテル満室続出
一方、観光産業を見てみると…。来週に迫ったゴールデンウィーク。押し寄せる外国人観光客に軒並みホテルを抑えられることもあり、国内旅行もままならない状態です。
ホテルの予約サイトでゴールデンウィーク期間中の空き状況を調べてみると、週末はすでに満室で予約ができなくなっています。特に来月3日からの4連休にかけて、人気観光地を中心にすでに満室となっているホテルが多くあります。
「こんなに早く(予約が)埋まるんだというのと、意外と高いなと思いました」
三重から観光(20代)
「今回、新横浜に泊まってみました。(都内は)高い所しか空いてなくて、ちょっと無理だねって」
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■円安・バーツ高 タイ移住の日本人夫婦悲鳴■円安・バーツ高 タイ移住の日本人夫婦悲鳴
円はドルに対して安いだけではありません。タイのバーツに対しても弱くなっています。
2年前、日本からタイに移住した夫婦。リモートワークができるようになったことや物価が安かったことから移住を決めました。
「(Q.最初の想定では、日本にいる時の何割くらいで生活する予定だった?)3分の1くらいでいけると思っていたんですけど、全然無理でしたね、全く無理でした」
物価の安さを期待したタイでの生活。移住した2022年、1バーツ3.5円だったのが、去年4円を突破。現在は4.2円と円安・バーツ高に歯止めがきかなくなっています。
日本の企業と取引をするフリーランスの2人は、価値が下がっている円で収入を得ています。
「(Q.円安で大きな影響が?)実質、給料が減っているのと同じ」
「20%ぐらいカットされるのと、同じような打撃は受けています」
「生活はかなり厳しいですね。特に日本国内の収入でタイで生活している方、あとリタイア層ですよね。退職金とか年金で生活している人は、かなり打撃を受けていると思います」
(「グッド!モーニング」2024年4月22日放送分より)