電気代6月から400円アップ 1年で1500円値上がり悲鳴 5人家族“太陽光”でやり繰り
グッド!モーニング
[2024/05/24 11:24]
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今月に続き来月からも家庭向きの電気代が、ひと月あたりおよそ400円値上がりします。1年前と比べると1500円の上昇で、悲鳴が上がっています。
■「請求書が怖い」居酒屋の悲鳴
根室直送の新鮮な魚介に、人気メニューの鶏のから揚げ。東京・新橋の居酒屋には、23日も多くの客が訪れていました。
店長を悩ませているのは、仕入れと電気代の値上がりです。
「請求書を見るのが怖いなって。勘弁してほしいですよ」
カニやイクラなど新鮮な魚介類を数多く扱っているこの店を支えているのは、業務用の冷凍庫と冷蔵庫です。その数10台あります。
さらに、高温が予想される今年の夏。5階建ての店には、すべてのフロアにエアコンが設置されています。
「7〜8月にかけてガンガンクーラーをつけるので。倍くらい電気代がかかってしまうんじゃないかと」
これまで月15万円ほどの電気代が、25万円近くまで上がってしまうのではないかと心配しています。
「この店を続けるっていう忍耐力がないと、もう店潰れているんじゃないかなと思う」
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■政府の補助金終了…約400円アップ■政府の補助金終了…約400円アップ
東京電力によりますと、去年6月使用分の電気代は7386円でしたが、徐々に上がり、来月使用分は8930円になる見通しです。1年で1500円以上、値上がりしました。
平均的な家庭の場合、4月分の電気代は前の月に比べ561円アップ。さらに今月分は、物価高騰対策として続けてきた補助金が半減したため、401円上がりました。そして6月分は、補助金が終了することから電気代は8930円に。前の月より392円上がる見通しです。
街の人からは次のような声が聞かれました。
「7000円とか。高いですよね、以前から比べれば」
「あんまり(エアコンを)つけなくていい期間は、7000円とか8000円」
都内に住む4人家族の女性は、1年前の同じ時期に比べて電気代が2000円〜3000円上がったと話します。
SNSでも、「ペットがいると、クーラーつけっぱなしにしなきゃだし、電気代値上がりはヤバすぎる」「定額減税で事務コストかけるなら、電気代の補助金、延長にしない?」といった声が上がっていました。
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■5人家族「太陽光パネル」でやり繰り■5人家族「太陽光パネル」でやり繰り
23日に番組が訪ねたのは、千葉県内に住む5人家族のお宅です。
「ご飯が炊けたら、すぐに保温ボタンを消しています。意外と電気を使うので」
炊飯器のスイッチをすぐに切るだけでなく、風呂の保温機能もなるべく使わないように節約。一家の4月の電気代は「5405円」だといいます。
4月使用分の電気代は平均的な家庭より2700円ほど安く抑えられていました。その理由は、太陽光パネルです。自家発電した電気を優先的に使用し、足りない分を電力会社から購入しています。
「太陽光と蓄電池をフル活用して、このぐらいに抑えられてはいる。もし太陽光と蓄電池がなかった場合、電気代はこれ(1万8535円)になっている計算です。全然違います。計算してみてびっくりしました、こんなにするんだと思って。太陽光と蓄電池なかったら、1万8000円は結構痛いですね」
(「グッド!モーニング」2024年5月24日放送分より)