ゆうちょ銀行などで、金利が5倍に引き上げられました。これによって私たちが受け取るお金はどのくらい増えるのか、経済部・進藤潤耶デスクに聞きます。
■利子はいつ支払われている?
こちらは、ゆうちょ銀行の金利ですが、普通預金にあたる通常貯金が0.02%から0.1%に、定期貯金は0.025%から0.125%とそれぞれ5倍になりました。
大前提としてどれくらい預けているかによって変わりますが、例えば100万円を1年間預けたらどれくらい変わるか算出しました。
まず、通常貯金100万で金利0.1%で1000円の利子。定期貯金では金利は0.125%ですから利子は1250円です。
ただし、ここから利子に対する税金(20.315%)が徴収されるので、実際に口座に振り込まれる金額は、通常貯金では 797 円、定期貯金では 997 円になります。
そうなんです。ただ、利子はいつ支払われているか分かりますか?その実感がこれから湧くかもしれません。
定期貯金は満期の時にまとめて受け取ることになりますが、ゆうちょ銀行の通常貯金は4月1日と10月1日の年2回利子が支払われます。
これは金融機関によって違って、例えば大手銀行は2月1日と8月1日とさまざまにあります。
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■今後さらに「金利アップ」の可能性も■今後さらに「金利アップ」の可能性も
残念ながら、そうはならないんです。なぜなら、利子は毎日発生するものだからです。
毎日の残高に対して、実は利子がついています。例えば4月1日に口座に100万円あったら、利子は2.73円です。4月2日に残高80万円だと2.19円です。それが、半年間あるいは年間を通してトータルした額が皆さんの口座に支払われるということです。
関係者によると、「日銀の利上げに伴って、預金に対する金利も今後は上昇していくだろう」とみています。
また、金融機関は預金を運用して収益を上げているので、お金を預けてもらいたいんです。そうなると、お金を預けてもらうために金融機関の中で「金利を上げる競争が始まる可能性もある」ということでした。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年9月2日放送)