経済

グッド!モーニング

2025年10月31日 11:50

抹茶に続け!「よもぎ」人気に 収益につながる農産物に?課題も 健康志向で需要増

抹茶に続け!「よもぎ」人気に 収益につながる農産物に?課題も 健康志向で需要増
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 草餅や団子の定番食材の「よもぎ」が今、健康素材として見直され、国内外で注目されています。

抹茶に続け!健康志向で需要増

 
「よもぎの味がおいしいです。抹茶とはまた違って」
「飲みやすいですね」

 今年7月、東京・渋谷区代官山にオープンしたのは、国内でも珍しいよもぎ専門のドリンクスタンドです。

よもぎのエスプレッソ
よもぎのエスプレッソ

 人気メニューは、よもぎのフルーツスムージー。よもぎ独特のほろ苦さがバナナの甘い味わいとよく合います。なかには、ユニークなよもぎのエスプレッソもあります。

よもぎのワッフル(ハーフ)
よもぎのワッフル(ハーフ)

 スムージーやラテのほか、焼き菓子も人気です。発酵よもぎのワッフルは、卵やバターなど動物性のたんぱく質や小麦を使っていません。

草餅や団子の食材として親しまれてきたよもぎ
草餅や団子の食材として親しまれてきたよもぎ

 日本では草餅や団子の食材として親しまれてきたよもぎ。今では、その人気は外国人にも広がっています。

チリから来た男性 
「この味は初めて」
カナダから来た人
「スーパー!」
「カナダでは抹茶ラテを甘くして飲むけど、これはあまり甘くないのが良いね」
THE YOMOGI STAND 佐藤啓太代表
「やっていて思うのは、男性の人でも体調管理をしている人が結構来てくれる。あと国籍も問わず、本当に(人気は)幅広いなと」
「よもぎが多くの方に浸透して、抹茶に近い形でよもぎも(海外で)スタンダードになるとすごく良いなと」

収益につながる農産物に?

「収益につながる農産物」と見られていなかったよもぎ
「収益につながる農産物」と見られていなかったよもぎ

 日本各地に自生する野草なだけに、これまで「収益につながる農産物」と見られていませんでしたが、需要の高まりを受け、栽培を拡大する動きも出ています。

休耕田を活用したよもぎ栽培開始
休耕田を活用したよもぎ栽培開始
JAえちご上越の単価と出荷量
JAえちご上越の単価と出荷量

 新潟県のJAえちご上越では、2021年度から休耕田を活用したよもぎの栽培を開始。出荷量は2020年度の1.8トンからおよそ4割増え2.6トンに達しました。単価も1.6倍に上がりました。

生産者の高齢化 高品質のよもぎどう増やす?
生産者の高齢化 高品質のよもぎどう増やす?

 ただ、国内全体では生産者の高齢化が進んでいて、質の高い国産よもぎを今後どう増やしていくかが課題です。

 熊本県で生産や加工を行う会社の代表はこう話します。

阿蘇薬草園 井澤祐子代表
「よもぎは色がすぐ悪くなる性質がある。栽培自体はできるが、いいものを作ろうとすると(生産の)次の処理をするための加工体制で人を配置しないといけない。どうしても工程がたくさんあるので、そこ(人手不足解消)が一番のポイント」

(「グッド!モーニング」2025年10月31日放送分より)

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