日本人になじみのあるうどんが、世界中の人々から愛されている様子をお伝えします。食べた人を夢中にさせる“うどん”には、どのような理由があるのか。さらに追跡すると、驚きのこだわりや背景が!
胃袋つかむ「ソト」とは?
みなさん、こんな“おめでたいうどん”をご存じですか?うどんの本場・香川県の“縁起モノ”「年明けうどん」です。
真ん中に鎮座しているのは、何だと思いますか?なんと、アンコが入った「大福」です。
そんな日本のうどんが今、世界の人々を魅了しています。
成田空港のフードコートで朝早くから行列ができていたのは、大阪発祥のうどんチェーン「杵屋麦丸」です。
手早く食べられるセルフ方式。こだわりの自家製麺は空港内で打っているんです。メニューは人気の「カレーうどん」など、15種類がいただけます。揚げたての天ぷらも5種類から選べます。
「約半数は外国人。日によっては6割7割」
この日、興味深いことを発見しました。
「(Q.どこからですか?)ブルネイ」
「ブルネイ」
「ブルネイ」
東南アジアにある「ブルネイ」は人口およそ46万人の小さな国です。そんなブルネイの人たちがナゼこんなに?
「“ソト”みたいなんですよ」
「ブルネイには“ソト”という、うどんに似た牛骨スープの食べ物があるんです」
「ソト」はブルネイの国民的な麺料理。スパイスとハーブを利かせた牛骨スープが特徴です。故郷の料理に似ていることから日本のうどんが好まれているんです。
ブルネイの人に特に人気だったのは「黒毛和牛の肉うどん」です。「ソト」と同じように牛肉が入っているのがウケています。
「本当においしいです。麺も歯応えがしっかりしている」
「和牛のお肉は本当においしいですね」
先祖がペリー提督?
こちらはアメリカから来た夫婦。神奈川県の浦賀を旅してきたといいます。なんとも渋い…と思ったら…。
「彼はペリー提督の家系なんですよ。鎖国していたときに日本に来たあのペリーです」
「ペリー提督はおじさん側の先祖なんですよ」
確かに名前はペリーさん。
「どうかな、似ていると思いますか?」
これからアメリカに帰国する夫婦。ワケあって、うどん店に入ったといいます。
「実は羽田と成田を間違えてしまって、大慌てで羽田から来て腹ごしらえをしているところなんです。妻に許してもらわないといけないんですよ」
「うどん食べたからもう大丈夫よ」
外国人に人気のうどん店
東京・神田にも外国人に人気のうどん店があります。
2014年に創業した「香川一福 東京神田本店」。ミシュランガイドに3年連続掲載されたこともあることから海外にも知れ渡っています。
「あまりにもおいしくて全部飲み干してしまいました」
「日本人は飲まないんですか?」
「人によります」
「僕は絶対残さない」
讃岐うどんがベースですが、麺は珍しい細麺。硬い“コシ”ではなく、しなやかな“ノビのあるコシ”を追求しています。つゆのだしにはカツオ節やサバ節など厳選した材料を使用。香り高くコクのある深いうま味が堪能できます。
日本料理の名店が監修したという「肉うどん」。牛肉は、だしとのバランスを考え、モモとバラを使用。カツオ節がまとめ上げる、うま味あふれる一杯です。
この日、イギリスから来たカップルがいました。
「おいしいうどんが食べたくて、インターネットで見つけて来たんです」
「数日前に表参道でもおいしいうどんを食べたので、きょうは少し違ったうどんを食べようと思っています」
2人が頼んだのは、数量限定の「担々うどん」セット。温泉玉子やご飯も付いています。一度食べたら癖になるウマ辛うどんです。
冷たくしめたうどんに、テンメンジャンなどのソースとそぼろ肉を合わせています。さらに、ラー油や山椒などのピリ辛調味料で味を整えた、スパイシーな一杯です。
「とっても辛くておいしいです」
「私はイタリア出身なので、歯応えやのど越しのいい麺が好きなんですが、これは完璧です」
「こんなにおいしいうどんは初めて食べた」
カップルの隣にいたアメリカから来た男性。彼も「担々うどん」を頼んでいました。
「担々うどん」に出会ってから、ほぼ毎日食べに来ているという男性。すっかり日本のうどんにハマってしまったようです。
「あなたはヒーロー」大絶賛
東京・日本橋には開店前からお客さんが並ぶうどん店が。行列の中にアメリカから来た夫婦を発見しました。
「(Q.苦じゃない?)おいしいモノのためなら2時間でも待つ」
こちらは2005年に創業した「谷や」。多い日には600人近くが来店する人気店です。こだわりの讃岐うどんが評判となり、行列店に成長しました。その味はインターネットで海外にも知れ渡っているんです。
「今まで食べた中で一番おいしいです」
店主は10代の頃からうどん一筋の職人、谷和幸さん(41)。本場の讃岐うどんを知ってほしいと、昔ながらの製法にこだわり続けています。
だしは厳選した昆布やイリコからとっています。じっくり煮込むこと1時間半。
「(Q.だしのとり方も昔ながら?)本当に昔ながらのとり方です」
既存の調味料を一切使わず、自然の味わいそのままのだしづくりにこだわっています。深夜3時から、この作業を繰り返しているそう。
麺を踏むのも伝統の製法。暖房をつけると麺のコシに影響がでるため、底冷えする中、足の感覚を研ぎ澄ませて作業をしていました。
今や、店主のうどん作りはこのお店の名物。行列に並んでいたアメリカ人夫婦も釘付けです。
「素晴らしい動きですね。とても優雅でとても正確。私がやったら、麺がめちゃくちゃになるね」
「シーフード」
夫婦が頼んだうどんは?夫は、エビ、キス、ホタテ、イカの天ぷらが乗った「海鮮天うどん」。妻が選んだのは「谷やスペシャル」。エビ天に牛肉、とろろなど、盛りだくさんな一杯です。
「カンパイ」
「とってもいい香り」
「完璧。完璧ですよ」
「コレは別次元の料理」
「あなたはヒーローです。ありがとう、ヌードルマスター」
「サンキュー」
「うどん店らしくない」店にも外国人
東京・六本木には、夜になると外国人が集まってくるうどん店があります。
1989年に創業した「つるとんたん」。あえて「うどん店らしくない」空間作りで、独自のスタイルを貫く人気店です。
閉店時間が午前8時ということもあり、夜遅くまで日本を楽しむ外国人が詰めかけています。
「麺とつゆが完璧に調和しています。口に入れた瞬間に、その調和が完成するね」
メニューは50種類以上とバリエーション豊か。国産鶏を使ったあっさりとしたうどんもあれば…“カツカレーうどん”なんていう濃厚な一杯もあります。
こちらは、ブラジルのサンパウロから日本に着いたばかりという家族。
「アイルトン・セナ〜」
「彼はサンパウロ出身」
「(Q.うどんを食べるのは初めて?)サンパウロには“日本人街”があるので、そこで食べたことはあります。でも本物を食べてみたいと思って来たんですよ」
頼んだのは外国人に人気のうどん。これぞ、外国人に大人気「カルボナーラのおうどん」。厚切りベーコンやレンコン、ナスなど6種類をトッピング。濃厚なクリームソースがくせになる一杯です。
「とってもおいしいわね」
「うん」
「これまでの人生で一番おいしいかもしれません」
(2026年1月13日放送分より)




















