熱帯地域で栽培されるコーヒーを、埼玉県内で育てる取り組みが始まっています。
真冬でも25℃のハウス
コーヒーの実が赤く色づき始めています。ここは埼玉県久喜市にある、県内初の大規模コーヒー農園です。およそ1300平方メートルのハウスで、300本のコーヒーの木を栽培しています。
農園を経営しているのは、リサイクル会社が本業の東英雄さん(59)。義理の父の死後、使われなくなった農地を相続しましたが、どう活用したらいいか迷い、農業のイベントに参加したことがきっかけでした。
日本は世界4位のコーヒー消費国ですが、そのほとんどを輸入に頼っています。国内での生産量はおよそ6トンから7トン。これは国内消費量の0.01%未満です。
コーヒーの栽培条件として、平均気温がおよそ20℃であることや、年間1800ミリ〜2500ミリの降雨量が上げられ、熱帯地域が適しているとされています。
コーヒー生産国が分布する北緯25度〜南緯25度の間はコーヒーベルトと呼ばれていますが、日本の大部分は含まれていません。
東さんの農園のハウス内は、真冬でも日中は25℃を下回ることがないように管理されています。
農園では他にもバナナやマンゴーといったトロピカルフルーツの栽培が行われています。
販売は来年から
多くの人の協力により完成したコーヒー農園。ただ、順調なことばかりではありませんでした。
おととしには、苗木を植えてすぐに、台風の影響で農園が水浸しに。去年は害虫が大量発生し、今年収穫するはずだったコーヒーの半分ほどがだめになってしまいました。
多くの苦労を乗り越えて、ついに収穫を迎えた念願のコーヒー。東さんは「この農園で実をつけた正真正銘、埼玉県産のコーヒー」だと胸を張ります。
販売は来年からを目指していますが、すでに多くの人がコーヒー農園に興味を持ち、見学に来ているということです。
(2026年2月24日放送分より)





