俳優の井ノ原快彦(48)が主演する「特捜9 final season」(水曜午後9時)が9日にスタートし、今作から「班長」として活躍する浅輪直樹役の井ノ原、彼とともに数々の難事件を解決してきた盟友・村瀬(小宮山)志保役の羽田美智子(56)、そして大川武宏ゼネラルプロデューサーがこのほど、座談会を開催した。
「特捜9」は、故・渡瀬恒彦さん主演の刑事ドラマ「警視庁捜査一課9係」(2006年から17年まで放送)からバトンを受け継ぎ、18年4月に井ノ原主演でスタート。今作は、「警視庁捜査一課9係」から数えること通算20作目で、シリーズの集大成となる。
お互いの初対面の印象を問われると羽田は「お会いする前から『あんなにいい子いない』と聞いていたんです。実際に会えば、本当にいい子で…イタズラとかして可愛かったよね」とほほ笑むと、それを受けた井ノ原は「まだ29歳でしたしね」と目じりを下げた。「羽田さんは、緊張感があふれる現場でもいつもほんわかされていて。羽田さんがいれば絶対に大丈夫だと感じさせてくれました」と回想した。
また、「警視庁捜査一課9係」に主演した渡瀬とのエピソードで井ノ原は「兄貴(渡哲也)からも『あの若いの、いいな』って言われたぞ」とおっしゃっていただけたことが心に染(し)みました。『あ、俺はここにいてもいいんだ』と思えた瞬間でした」と懐かしんでいた。
締めの挨拶では、井ノ原が「ここまで続けてこられたのも、見てくださった方のおかげです。《裏番組》とよく言いますが、僕は、テレビは横一列で視聴者に届けるものだと思っています。『特捜9』は『できるだけ、(放送翌日の)木曜日が楽しくなるように』という気持ちでやってきました。『特捜9』は今回で終わりますが、また、新たな番組が始まります。引き続きテレビをもっともっと元気に、これからも続いていくように応援よろしくお願いします!」と語り、二人はこの日一番の大きな拍手で送られ、撮影現場の雰囲気と同じく、終始和気あいあいとしたなごやかなムードで座談会は終了した。