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俳優の沢竜二（本名 酒井勲＝さかい・いさお）さんが心不全のため21日、都内の病院で亡くなった。89歳だった。
親族によると、沢さんは今年3月に心不全が見つかり入院。今月20日に体調が急変し亡くなったという。葬儀は親族、近親者のみで執り行われた。
沢さんは福岡県出身。母が座長を務める一座の家に生まれ、4歳で初舞台。高校を中退後に一座の座長になり、29歳の時に一座を解散。
大衆剣劇を活動の主軸に据えながら、「暴れん坊将軍」「大岡越前」「銭形平次」などのテレビ時代劇や「瀬戸内少年野球団」などの映画でも活躍。「ゴドーを待ちながら」などの演出家の故・蜷川幸雄さんが手掛けた舞台にも出演。全国の大衆演劇の座長らが集う公演「全国座長大会」に出演するほかプロデュースも手掛け、海外公演にも積極的に取り組んだ。
※写真は2005年、蜷川さんが演出を手掛けた舞台「天保十二年のシェイクスピア」制作発表会の際のもの