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歌舞伎俳優の中村萬壽(70)、中村芝翫(59)が11日、東京・目黒区の祐天寺で行われた「国立劇場 令和7年7月歌舞伎鑑賞教室『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)―かさね―』」(東京・江東区のティアラこうとう、7月17日〜26日)の成功祈願及び取材会に出席した。
国立劇場では、開場翌年の1967年から、学生の芸術鑑賞の機会として、また、歌舞伎になじみのない人に向けて、歌舞伎鑑賞教室を開催。2023年に同劇場閉場後、ティアラこうとうでの開催は2回目となる。
同作は通称“かさね”と呼ばれ、江戸時代から怪談の代表として知られてきた。江戸中期の浄土宗の高層・祐天上人の霊験譚(れいげんたん)として語り継がれてきた伝説をもとに描く。萬壽はかさね、芝翫は与右衛門を演じる。
芝翫は「与右衛門はナルシストじゃないとできない。自分がいい男であると刷り込んで出ていかないと。お兄さん(萬壽)にほれられるような魅力あふれる与右衛門にしていかないといけないなと思う」と意気込みを語った。
また、ティアラこうとうについては「冷房がきいていてすごく涼しくて、いいですよ」と太鼓判。萬壽は「私このごろ、歳をとってきてあまり汗をかかなくなってきた。(芝翫と)一緒に出ていると、こっちが一生懸命やってないんじゃないかって思われる」と笑わせた。