IOC選手委員の道閉ざされる　室伏選手の訴えを却下

　男子ハンマー投げの室伏広治選手がIOC＝国際オリンピック委員会の選手委員となる道は閉ざされました。

　室伏選手がIOCの選手委員選挙で当選無効となった問題で、スポーツ仲裁裁判所は、決定の取り消しを求めて提訴していた室伏選手の訴えを却下しました。室伏選手は、去年の選手委員の選挙で、ポスターの掲示などの規定違反があったとしてIOCから当選無効とされていました。室伏選手は先月、スポーツ仲裁裁判所の聴聞会に出席し、「しっかりと自分のことを主張できた」と話していましたが、スポーツ仲裁裁判所はIOCの判断を妥当だと結論づけました。室伏選手が今後、どのような対応を取るのかが注目されます。