国際

2013年6月10日 00:47

“尖閣”議題に中国「関係国は挑発行為やめるべき」

2013年6月10日 00:47

広告

 アメリカと中国の首脳会談で、オバマ大統領が尖閣問題について日中間の緊張緩和を求めたのに対し、中国側は「関係国は挑発行為をやめるべきだ」と主張しました。

 (青木俊憲記者報告)
 会談が有意義だったことをにこやかにアピールしていた楊潔チ国務委員でしたが、会見の最後に尖閣問題に触れた時にはやや厳しい口調となりました。
 中国・楊潔チ国務委員:「中国は国家主権と領土を必ず守る。関係国・地域には責任のある態度を取ることを希望する。挑発行為を中止し、会話を通じて解決することを望む」
 アメリカ側は初日の夕食会で、尖閣問題について、オバマ大統領が「どちらの肩も持たないが、双方がエスカレートさせないようにしてほしい」と注文をつけたことを明らかにしました。ただ、会談後の会見では「日本に施政権がある」とは発言せず、友好ムードの演出に水を差すような突っ込んだ話し合いには至らなかった模様です。これに対し、中国側は「対話を通じた解決を図る」と応じました。中国は最近、棚上げ論で攻勢を強めています。日本を対話のテーブルに引きずり出して、領土問題の存在を認めさせるという戦略をしばらく続けそうです。

広告