タイ人被害者を北朝鮮“拉致”に事実上認定 国連[2013/09/19 20:41]

 北朝鮮による拉致問題を調査している国連の委員会は、タイ人拉致被害者の家族への聞き取り調査を行いました。委員会は、家族に対して「拉致と信じる十分な理由がある」と説明したということです。

 タイ人拉致被害者の兄、スカム・パンチョイさん:「私は、今も北朝鮮で暮らしている妹のアノーチャーのことを毎日のように思っています。妹が心配で、そのことで心がいっぱいです」
 国連の調査委員会の聞き取り調査を受けたタイ人拉致被害者、アノーチャー・パンチョイさんの家族が、19日に会見を開きました。委員会は聞き取り調査の後、家族に対し、アノーチャーさんが北朝鮮に拉致された信憑(しんぴょう)性が非常に高く、来年3月に発表する調査報告書に盛り込むと話していたということです。アノーチャーさんは、1978年に出稼ぎ先のマカオで行方不明になりました。拉致被害者の曽我ひとみさんの夫であるジェンキンスさんは北朝鮮で暮らしていた当時、アノーチャーさんと近所同士で親しかったと証言しています。家族と支援団体は今後、国連人権理事会の強制的失踪作業部会に救済の申し立てを行う意向だということです。

こちらも読まれています