消息を絶ったマレーシア航空機の残骸の可能性があります。オーストラリア政府は、南インド洋の海上で、長さ24mの物体を発見したと発表しました。この発表を受け、中国政府、そして乗客の家族の反応です。
(川崎浩司記者報告)
まず、中国外務省の報道官は、20日午後に行われた会見の冒頭で、「オーストラリア政府の発表に高い関心を寄せている」と話しました。
中国外務省・洪磊副報道局長:「在豪中国大使館は、豪政府と連絡を取り合い、救援活動に協力することを申し入れた」
これまで、新しい情報に対しては慎重な表現を使うことが多かった中国政府ですが、今回は、かなり早い段階で反応の談話を発表していることから、比較的可能性の高い情報だと受け止めているとみられます。ただ、「予定していた別の海域での捜索作業は続ける」とも話していて、まだ、あらゆる可能性を視野に入れていることを強調しました。
一方、乗客の家族や関係者たちは、北京市内のホテルで20日も待機を続けています。警察などが厳しくガードする部屋の中で、テレビを囲み、機体発見の可能性を伝えるニュースを見守りました。
乗客の家族:「私の息子は生きている。こんな情報は信じない」
家族たちは、これまで新しい情報が出るたびに否定をされることも多く、振り回されてきました。今回の情報も、まだマレーシア航空から家族への直接の説明は無く、疲労といら立ちが増しています。
広告