沈没事故直後に船会社が過積載隠ぺい工作か 韓国[2014/05/02 11:48]

 韓国の客船事故で、貨物の積み過ぎが原因という見方が広がる中、事故直後に船会社が貨物の重量を少なく見せかける工作を行っていたことが明らかになりました。

 (西村香織記者報告)
 これまでで226人の死亡が確認され、いまだ76人が行方不明のままとなっています。2日は潮の流れが速く、捜索が難航する中、家族らは次々と入ってくる衝撃のニュースに言葉を失っています。韓国の新聞各紙は朝、1面でセウォル号の船会社が事故が起きた直後に過積載の隠蔽(いんぺい)工作を行っていたと報じました。事故発生を知った船会社の貨物担当者らが、事故原因は過積載によるものと直感し、電算システムで貨物の積載量を減らす操作を行っていたとしています。警察と検察の合同捜査本部は、入力されていた貨物量よりも約180t少なく改ざんされたという事実を確認したということです。この偽装工作について、港で待つ母親の1人は「子どもの命は後回しにされた。人間じゃない」とショックを隠せない様子でした。

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