欧州中銀が金融緩和策発表　「マイナス金利」も導入

　ヨーロッパ中央銀行は、政策金利を史上最低となる0.15％に引き下げたうえ、金融機関から資金を預かる際の金利をマイナスにする思い切った金融緩和策を発表しました。

　ヨーロッパ中央銀行は5日、定例の理事会を開き、金融機関へ融資する際の政策金利を0.1％引き下げて、0.15％とすることを決定しました。去年11月以来、7カ月ぶりの利下げとなり、史上最低だった数値をさらに下回ることになります。そして、金融機関から余った資金を預かる際の金利をマイナス0.1％に引き下げる「マイナス金利」政策を講じることも明らかにしました。余剰資金を預ける際に金融機関に手数料を支払わせることで、資金を余らせないよう融資を促すのが狙いです。ユーロ圏では物価の上昇率が低い状態が続き、景気悪化への懸念が広がっていました。