ウクライナ問題を巡って、ロシアとの対話路線にかじを切ったG7。早速、イギリスのキャメロン首相とフランスのオランド大統領がプーチン大統領と相次いで会談しました。そして、クリミア併合後、初めてとなるオバマ大統領とプーチン大統領との会談がこの後、実現するのか注目されます。
フランスで開かれるノルマンディー上陸作戦70周年式典に出席するプーチン大統領は、パリの空港内でキャメロン首相と会談しました。イギリスメディアによりますと、キャメロン首相は、ウクライナ次期大統領のポロシェンコ氏を承認するよう求めたほか、「ウクライナを巡るロシアの対応は受け入れがたい」と伝えたということです。この後、プーチン大統領は、フランスのオランド大統領と大統領官邸で会談しました。フランスがロシアに約1700億円で軍艦2隻を売却する契約についても話し合われたとみられます。アメリカなどは、ロシアの軍事力強化につながるとして契約撤回を求めていますが、フランス政府はこれまで「売却中止は検討していない」と表明しています。
一方、オバマ大統領は5日、記者からの「公式会談の予定はないが、プーチン大統領と話すのか」という質問に「間違いなく会うと思う」と答えました。プーチン大統領もインタビューで「会談の用意がある」と答えていて、昼食会での立ち話など何らかの接触があるとみられます。オバマ大統領は、話す機会があればウクライナの次期大統領・ポロシェンコ氏を承認し、直接対話をするよう促すと述べました。
「EUROPE1/TF1」
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