韓国で起きた客船「セウォル号」の沈没事故で、検察は、船の増築や過積載、操舵手(そうだしゅ)の未熟さが事故原因だったとする最終捜査結果を明らかにしました。
300人を超える死者・行方不明者を出したセウォル号沈没事故について、韓国検察は6日、5カ月以上にわたる捜査の最終結果を発表しました。韓国検察は、操舵手の技術が未熟で船が傾いてしまったうえに、海運会社による船の無理な増築や過積載で、傾いた船がもとに戻ろうとする力が低下していたことが事故の原因だったと結論付けました。また、海運会社の実質的なオーナーである兪炳彦(ユ・ビョンオン)元会長が、過積載を黙認、または指示していた事実があったとしています。海洋警察によるずさんな対応が被害を拡大させたことも指摘しています。検察はこの事故で、船長ら乗組員や海運会社関係者だけでなく、救助にあたった海洋警察の職員など合わせて399人を立件し、このうち154人を逮捕しました。
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