エボラ出血熱の治療薬として期待される日本の製薬会社が開発した薬について、来月、アフリカで臨床試験が始まることが分かりました。
12月上旬から西アフリカのギニアで臨床試験が始まるのは、日本の富士フイルムホールディングスのグループ会社が開発したインフルエンザ薬「アビガン」です。試験は、現地でエボラ出血熱の治療活動にあたる国境なき医師団の施設で行われます。最初の試験結果は来年2月にも出る見通しで、成果が明らかになれば「治療薬」として認証される見込みです。エボラ出血熱は、感染後の致死率が50%〜80%と極めて高く、西アフリカを中心に感染の拡大が収まりません。特効薬はなく、9日までに疑い例も含めて5160人の死者が確認され、感染者は1万4000人以上に上っています。
広告