4度目の核実験から一日が経ちました。孤立を深める北朝鮮にどう対峙(たいじ)するのか、国際社会で動きが加速しています。国連の安全保障理事会は追加制裁も視野に新たな決議の検討に入りました。
(冨坂範明記者報告)
(Q.中国の対応は今回、どのようなことを考えている?)
中国はこれまでの核実験の際も、一貫して反対の立場を表明してきました。しかし、その都度、裏切られた形で、今回は今まで以上に強い不満を表明しています。中国外務省は6日深夜、北朝鮮の大使を外務省に呼び出し、厳しく抗議しました。また、それに先立ち、各国の大使が集まる新年会の場で王毅外相が北朝鮮を名指しで非難するなど、いら立ちを隠しきれません。また、午後に行われた7日の外務省の会見では「6日の核実験は中朝関係の正常な発展によくない影響を与える」と明言し、今後、高官の交流などに影響が出る可能性も示唆しました。さらに、これまでは各国に対して「冷静な対応」を求めていましたが、今回はその言及もなく、強い不満の表れといえそうです。ANNが今回、取材している中朝国境の吉林省の街では、現時点で中国が経済的な制裁を始めた兆しはありません。ただし、各国のメディアによりますと、中国駐在のアメリカ大使や韓国大使が早速、中国に連携の重要性を訴え始めています。今後、国連安保理で制裁の議論が進んでいきますが、4回目の今回、これまでとは違って、いかに実効性のある制裁を中国と国際社会が行っていけるかが今後の焦点となりそうです。
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