去年8月に中国・天津市で発生し、165人が死亡した爆発事故の調査結果を中国当局が発表しました。爆発の直接の原因は「天気などの高温による化学物質の自然発火」としています。
調査結果によりますと、当時、現場のコンテナの中にあった硝化綿という化学物質が天気などによる高温で自然発火して燃え広がったため、別の場所に積んであった危険化学物質の爆発を引き起こしたとしています。また、倉庫会社について、安全管理が極めてずさんな違法経営だったとし、地方政府の監督部門にも収賄や職権乱用などの問題があったとしました。そのうえで、倉庫会社の社員や監督部門の職員など49人について、身柄を拘束して刑事事件として立件するとしています。中国ではこの事故以外にも、工場などでの爆発事故が頻発していて、安全管理の在り方が問題となっています。
広告