パルミラを奪還 対「イスラム国」で大きな戦果[2016/03/28 11:59]

 内戦が続くシリアで、過激派組織「イスラム国」の支配下にあった中部の遺跡都市パルミラの全域を政府軍が奪還しました。

 パルミラは去年5月に「イスラム国」に制圧され、世界遺産の遺跡の一部が破壊されるなどしました。政府軍は、パルミラの奪還を目指して市街地に入っていましたが、27日、国営テレビを通じてパルミラ全域を完全に制圧したと発表しました。この戦闘で、「イスラム国」の戦闘員400人が死亡したという情報もあります。パルミラの奪還で、シリア中央部からイラク国境に広がる広大な砂漠地帯を支配下に置くことができ、「イスラム国」に対する大きな戦果といえます。シリア政府軍はロシアから空爆の支援を受けていて、ロシアメディアはプーチン大統領がシリアのアサド大統領と電話会談し、歓迎の意を伝えたと報じました。

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