木寺昌人中国大使が離任「なんとか合格ライン」[2016/05/09 23:17]

 日中関係が戦後最悪と言われた時期に赴任し、3年6カ月、大使を務めた木寺昌人中国大使が離任会見を開き、新しい日中関係を築くため、対話を続ける重要性を強調しました。

 木寺大使は会見で、在任期間中の自らの評価について「合格ラインが70点なら70点、60点なら60点、合格点すれすれなのかなと」と述べました。また、着任当初、最悪と言われた日中関係について、日本側だけでなく中国側も出口を求めていたと振り返り、2014年秋の日中首脳会談が実現してからようやく上り坂になったと述べました。しかし、様々な分野での中国の言動に対し、今でも国際社会の懸念があることは事実だとして、政治的に問題があれば指摘し合える関係を対話によって築くことが必要だとしました。木寺氏は10日に日本に帰国し、後任には前トルコ大使の横井裕氏が就任します。

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