離脱は甘くない？　EU大統領「塩と酢」例え英牽制

　イギリスのEU（ヨーロッパ連合）からの離脱交渉を巡り、EUの大統領が「塩と酢」になぞらえて有利な条件を求めるイギリス側を牽制（けんせい）しました。

　トゥスクEU大統領：「テーブルの上のケーキはなくなってしまう。誰にとってもだ。残るのは塩と酢だけだ」
　トゥスク大統領はEU離脱を巡り、イギリスに有利な条件を「ケーキ」に例えたうえで、厳しい条件、つまり塩と酢しか残らないと強調しました。イギリスのメイ首相はEU離脱後も自由貿易などは可能な限り維持する考えを示していますが、トゥスク大統領はこうしたイギリス側の方針を牽制した形です。さらにトゥスク大統領は、イギリスが最終的にEU離脱を見送る可能性もあるとの見方を示しましたが、メイ首相の報道官は「イギリス国民はすでに決断を下した」と述べて否定しています。