トルコのエルドアン大統領は、EU(ヨーロッパ連合)への加盟の是非を問う国民投票を実施する考えを示しました。
エルドアン大統領は14日、2005年から交渉を続けているEUへの加盟の是非を問う国民投票を年内に行いたいと表明しました。7月の軍の一部によるクーデター未遂事件以降、エルドアン政権は反政府勢力に対する弾圧を強化していて、EUが廃止することを加盟条件としている死刑制度についても復活させる考えを示しています。一方、EU側は強権化を進めるエルドアン政権に懸念を示し、加盟交渉の打ち切りにも言及するなど両者の対立は激しくなっています。国民投票の結果次第ではトルコの孤立が深まり、中東情勢がさらに混乱する可能性があります。
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