アメリカのトランプ次期大統領は、自動車大手のGM（ゼネラルモーターズ）がメキシコで生産してアメリカに輸入する車に高い関税を掛けると警告しました。
トランプ氏はツイッターに3日、「メキシコで作られた『シボレー・クルーズ』は、関税なしでアメリカのディーラーに送られている。アメリカ国内で生産しなければ高い関税を掛ける」と投稿しました。シボレー・クルーズはGMの小型車で、一部の車種はメキシコで生産されていますが、この車を製造するアメリカ・オハイオ州のGMの工場では、従業員のレイオフ（一時解雇）が計画されています。
一方、フォード・モーターは3日、メキシコへの工場移転を中止することを決めました。16億ドル、日本円で約1900億円を掛けてメキシコ中部に工場を造る計画でしたが、トランプ氏はこうした生産移転を批判していました。フォードはさらに、アメリカ・ミシガン州の工場に追加投資をし、700人分の雇用をつくると表明しました。フォードの最高経営責任者、マーク・フィールズ氏は、CNNのインタビューで「トランプ氏とは一切、取引していない」と話しています。
広告