“使用すると威嚇”禁止に 核兵器禁止条約の最終案[2017/07/05 14:55]

 核兵器を法的に禁止する条約の交渉が国連本部で大詰めを迎え、採決する最終草案に「核兵器による威嚇」を禁止する項目が盛り込まれました。

 ニューヨークの国連本部で開かれている核兵器禁止条約の交渉会議は、期限となる7日に採決を予定しています。草案はこれまで修正を重ね、3日にホワイト議長から最終案が示されました。最終草案は禁止する項目について「核兵器の使用」だけでなく、「核兵器を使用すると威嚇すること」を新たに加えました。これは「核の抑止力」という考え方を否定する踏み込んだ内容です。また、前文には「核兵器の使用で被爆者にもたらされた受け入れ難い苦しみと被害に留意する」と明記されました。草案はこのまま採択される公算が大きくなっています。しかし、アメリカやロシアなど核保有国やアメリカに依存する日本は交渉会議に参加しておらず、実効性が課題となっています。

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