国際

2018年3月6日 11:46

非核化は?世界も注目の会談 米の反応ポイントに

2018年3月6日 11:46

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 北朝鮮の金正恩委員長が5日に韓国の特使団と朝鮮半島の緊張緩和に向けて協議し、南北首脳会談を巡って「満足いく合意に達した」と北朝鮮メディアが報じました。今回の会談の「成果」はどう受け止められているのでしょうか。

 (良永晋也記者報告)
 韓国メディアも今回の会談を大々的に伝えています。東亜日報の朝刊は1面で、会談の様子を関係各国の首脳が神妙に見守るイラストを掲載しています。なかでも、今後はアメリカの反応がポイントになります。今回の訪朝の最大の目的は、非核化に向けた米朝対話を金委員長に説得することでした。韓国大統領府関係者は、金委員長との合意内容について「失望するものではないようだ」としています。しかし、非核化などの問題に対してどの程度、踏み込んだ議論をしたのかについては明らかになっていません。この点、おおむね会談に好意的な韓国メディアも「南北首脳会談の議論の前に、北朝鮮から非核化について前向きな立場を引き出さなければならない」と釘を刺していて、会談の内容を冷静に見極めようとしています。仮に北朝鮮から非核化や米朝対話の問題を置き去りにして南北融和ムードだけを持ち帰ってくることになれば、韓国は今週中にも予定されているアメリカ訪問で厳しい対応を迫られることになります。

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