太陽へ“最接近”600万キロ 時速70万kmの探査機 [2018/08/13 11:52]

 NASA(米航空宇宙局)が12日、太陽の表面にある高温のガス「コロナ」を調査する探査機を打ち上げました。この探査機はこれまでで最も太陽に近い600万キロの地点にまで近付けます。太陽までの距離は地球から1億5000万キロ、水星からは5800万キロですが、600万キロというと水星からの距離の約10分の1にあたります。

 アメリカのフロリダ州で打ち上げられたNASAの探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は7年かけて太陽の周りのコロナを調査します。太陽の表面からこれまでで最も近い約600万キロにまで接近します。この探査機は画期的な断熱材で覆われていて、1300度を超える熱にさらされても耐えられるということです。最高速度は時速70万キロで、東京から大阪まで3秒もかからずに移動できる計算になります。NASAは今回の太陽の調査を通じて、地球の周りの環境変化の予測に役立てたいとしています。

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