漁村から大都市に…“中国のシリコンバレー”深セン[2018/10/24 17:22]

 安倍総理大臣は25日から中国を公式訪問します。首脳会談では、いまや世界第2位の経済大国にまで成長した中国との経済問題が最大のテーマです。中国経済は今どうなっているのか。「中国のシリコンバレー」とも呼ばれる深センを取材しました。

 (中国総局・森林華子記者報告)
 深センは中国で経済特区に初めて指定されました。元々、漁村だったのですが、そこから人口2000万人の大都市に発展しました。特徴は若い人しかいません。大学などを卒業して5年以内に起業した若者には、他の都市よりも高い補助金がもらえます。そのため、中国全土から20代の若者が集まってきています。日本は高齢化社会という風に言われいますが、65歳以上の高齢者というのは深センは6%しかいないです。道を歩いているとほとんど見かけることがありません。中国でも深センのような街は他にはないと感じました。中国では電子決済が普及していまして、若者はほとんど財布すら持っていないというのが今の現状です。
 (Q.田舎の町などはキャッシュレス進んでいるのか?)
 実は、田舎の町では普及が進んでいません。そのため、若者も都市ではお財布を持っていないけれども、田舎に帰る時だけ現金を持っていくという人もいます。
 (Q.中国のハイテク産業はますます成長するのか?)
 中国は元々、インフラが整備されていないところから一気にIT先進国になりました。強みは既得権益層が少ないので、新しいイノベーションに対して阻むということがないです。なので、中国はこの経験を生かして開発が遅れているアジアやアフリカに広げて、中国でIT化をするという動きが出てきています。そのため、中国は国家を挙げて国家戦略として今、行っています。

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